・概要
東京の都心を構成する区のひとつであり東京23区のほぼ中央に位置する。区内には、日本橋・八重洲・築地・月島・銀座等といった街があり、面積は10.094km²で、東京23特別区の中では台東区に次いで2番目に小さい。

人口は千代田区に次いで少なく122,272人、70,699世帯(2012年7月1日現在)。(2007年4月に定住人口10万人を1976年以来31年ぶりに達した)ものの、日本橋や銀座などの大商業地域(オフィス街)を複数抱えるため、昼間人口は60.6万人に膨れ上がる。また、商業地域としての特徴が強く、建物はビル(オフィスビル)が目立ち、住宅としてはマンション(超高層マンションや公営住宅も)や団地などの集合住宅が大半を占め、低層住宅の一戸建てやアパート(長屋も)などはかなり少ない(南部の佃や月島付近に点在するのみ)。道路は碁盤目状で、他の区と比べると比較的よく整備されている。

・地理
区域の西側は江戸時代には日本橋や京橋など下町として栄えた地域であり、東側は同時代からの埋め立てによって出来た地域である。現在、中央区は行政上、日本橋、京橋(銀座・築地などを含む)及び月島の3地域に区分されている。

中央区は第二次世界大戦終戦直後まで運河と水運の町であった。区内には京橋川・桜川・築地川・汐留川・三十間堀川・鉄砲洲川・箱崎川・浜町川・竜閑川などが縦横無尽に張り巡らされていた。これらの河川は戦後の残土処理や高速道路建設のため埋め立てられ、現在では往時の姿を殆ど残していないが、町や区界はこの河川に沿っていることが多い。

区の北端との区界は竜閑川跡、西端は外堀跡および日本橋川、南端は汐留川跡である。区の東端には江東区との境に隅田川が流れる。隅田川は下流で二股に分かれ(西側が本流、東側は「派流晴海運河」)、その中州には佃や月島、勝どき、豊海町、晴海がある。区の南東部は東京湾に面している。

・河川
隅田川
神田川
日本橋川
亀島川
築地川
汐留川
月島川
新月島川
佃川支川

・運河
晴海運河
朝潮運河

・隣接する自治体
千代田区
港区
台東区
墨田区
江東区

・人口
中央区(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 103,850人
1975年(昭和50年) 90,097人
1980年(昭和55年) 82,700人
1985年(昭和60年) 79,973人
1990年(平成2年) 68,041人
1995年(平成7年) 63,923人
2000年(平成12年) 72,526人
2005年(平成17年) 98,399人
2010年(平成22年) 122,762人
2015年(平成27年) 141,183人
2020年(令和2年) 169,179人
※総務省統計局 国勢調査より

・昼夜間人口差
2005年に夜間人口(居住者)は98,220人であるが、区外からの通勤者と通学生および居住者のうちの区内残留人口の合計である昼間人口は647,733人で昼は夜の6.595倍の人口になる(東京都編集『東京都の昼間人口2005』平成20年発行120,121 国勢調査では年齢不詳のものが東京都だけで16万人いる。上のグラフには年齢不詳のものを含め、昼夜間人口に関しては年齢不詳の人物は数字に入っていないので数字の間に誤差は生じる)